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血液腫瘍とは

血液腫瘍の種類についての情報を掲載しています

血液腫瘍に関する一般的な情報

血液腫瘍(造血器腫瘍)について

白血病、リンパ腫、骨髄腫などの造血器腫瘍は、病態が分子・遺伝子レベルで次々と明らかになり、診断法や治療法が急速に進歩している分野であること、従来の標準的化学療法に加え、分子標的療法、造血幹細胞移植、抗腫瘍免疫療法、補助療法において毎年新たな報告がなされ、治療の選択肢が広がっていることが、「造血器腫瘍診療ガイドライン 初版(2013年10月版) 序文」に記載されております。

 

白血病とは

造血幹細胞から血液細胞に変化す過程の前駆細胞に遺伝子異常が起こり、がん化した白血病幹細胞へと分化し、白血病細胞が無秩序に増殖する疾患です。

白血病は、日本人10万人辺り11.3人が罹患(2019年)、7.4人が死亡(2021年)していると報告されております。(がん情報サービス統計データより)

白血病は、「骨髄性」と「リンパ性」に分けられ、「急性」と「慢性」にそれぞれ分類され、「造血器腫瘍診療ガイドライン 2018年補訂版」では、急性骨髄性白血病(AML)、急性前骨髄球性白血病(APL)、急性リンパ芽球性白血病/リンパ芽球性リンパ腫(ALL/LBL)、慢性骨髄性白血病/骨髄増殖性腫瘍(CML/MPN)、慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫(CLL/SLL)骨髄異形成症候群(MDS)にカテゴリ分けされております。

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悪性リンパ腫とは

白血球のうちリンパ球ががん化する疾患です。
悪性リンパ腫は、日本人10万人辺り29.0人が罹患(2019年)、11.2人が死亡(2021年)していると報告されております。(がん情報サービス統計データより)
悪性リンパ腫は、がん細胞の形態や性質によって、大きくB細胞リンパ腫、T/NK細胞リンパ腫、ホジキンリンパ腫に分類されております。細かくは、100種類近くのタイプがあります。「造血器腫瘍診療ガイドライン 2018年補訂版」では、濾胞性リンパ腫(FL)、辺縁帯リンパ腫(MALTリンパ腫/粘膜関連リンパ組織型節外性辺縁帯リンパ腫および脾辺縁帯リンパ腫を含む)、リンパ形質細胞性リンパ腫/ワルデンシュトレームマクログロブリン血症(LPL/WM)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL,NOS)、バーキットリンパ腫(BL)、末梢性T 細胞リンパ腫(PTCL)、成人T 細胞白血病・リンパ腫(ATL)、節外性NK/T 細胞リンパ腫、鼻型(ENKL)、ホジキンリンパ腫(HL)にカテゴリ分けされております。

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多発性骨髄腫とは

形質細胞の単クローン性(腫瘍性)増殖と、その産物である単クローン性免疫グロブリン(M蛋白)の血清・尿中増加により特徴づけられる疾患です1)
多発性骨髄腫は、日本人10万人辺り6.0人が罹患(2019年)、3.5人が死亡(2021年)していると報告されております。(がん情報サービス統計データより)
「造血器腫瘍診療ガイドライン 2018年補訂版」では、【くすぶり型多発性骨髄腫】、【移植適応のある初発多発性骨髄腫(症候性)】、【移植非適応の初発多発性骨髄腫(症候性)】、【再発・難治性骨髄腫】、【骨髄腫の合併症と治療関連毒性に対する支持療法】にカテゴリ分けされております。

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1) McKenna RW, et al. Plasma cell neoplasms. Swerdlow SH, et al. eds. WHO Classification of Tumours of Haematopoietic and Lymphoid Tissues. Lyon, IARC ; 2017 : pp241-53. (テキストブック)

Job Code : 

JP-ANE-2500092