「アネレム^®」は、ムンディファーマ株式会社が販売する、超短時間作用型ベンゾジアゼピン系の静脈麻酔薬です。

日本においては、ムンディファーマ株式会社が2018年12月に国内における製造販売承認申請を行い、2020年1月23日に世界に先駆けて初めて承認を取得、2020年8月7日に発売致しました。また、北米を始め、欧州、韓国、中国で、承認・発売されています。

本剤は、主に肝臓の組織エステラーゼによって、速やかに代謝され、以下のような特長を有しています。

• 循環抑制が少ない
• 拮抗薬フルマゼニルによって拮抗される。
• 投与時の注射部位反応が少ない。
• 半減期は既存の類似薬より短く、拮抗薬であるフルマゼニルと同程度である。
• 代謝にCYPは寄与しておらず、エステラーゼによって加水分解されるため、臨床上問題となる薬物相互作用を引き起こす可能性が低い。
• 代謝物（加水分解物）は活性を有していない。

こうした特長を有することから、アネレム^®は高齢者や循環動態が不安定な患者さんを含む、全身麻酔を施行するさまざまな患者さんに対して 安全かつ有効な持続投与が可能な静脈麻酔薬として幅広く使用されています。